石鎚山のふもとに広がる愛媛県久万高原町若山の面河渓で10日夜、コウモリを探すイベントがあり、町内の親子連れら15人が、真っ暗な遊歩道やトンネルを探索した。
 近くの面河山岳博物館が主宰する自然観察グループモモンガクラブの活動。宇和島市の野生動物調査事務所ネイチャー企画が取り組んでいるコウモリの生息調査に同行し、調べ方や特徴を学んだ。
 博物館でネイチャー企画の研究員、海田明裕さん(39)らが、コウモリは哺乳類に属していることや、虫や木の実を食べることを解説した後、夜の面河渓に繰り出した。
 遊歩道では、細い糸を何本も縦に張り、飛んできたコウモリを引っかけて捕まえる「ハープトラップ」を観察。子どもたちは、わなに掛かっていたクロホオヒゲコウモリやコテングコウモリを実際に触わり、体の仕組みを学んだ。